東洋医学をベースにした健康法について、漢方医、助産師、整体師、不妊カウンセラーなどの専門家それぞれの立場からご紹介します。
「なかなか改善されない」「原因がよく分からない」そんな時こそ東洋医学の出番。
<産婦人科・内科 木下医院 院長 木下裕康>
検査・薬・手術を治療の柱とする西洋医学。的確な判断や即効性を期待できるとても素晴らしいものですが、今日、西洋医学では治療方法がないという病気もたくさんあります。不定愁訴や慢性疾患などがその例です。こういった疾患に対しては症状そのものに対して治療を施すだけではなく、身体全体の状態を健康に導くことによって症状改善を目指す“東洋医学的なアプローチ”を試みてみるのもひとつの手だと思います。
私の患者さんの中にも、西洋薬ではなかなか改善されなかったため、漢方治療や食事療法による体質改善を取り入れてみたら、驚くほど改善されたという方がたくさんいらっしゃいます。症状を抑え、痛さ・辛さ・苦しさから解放する治療も大切ですが、それと同じくらい、もしくはそれ以上に、全身状態を改善する治療は大切だと実感せずにはいられません。
ただ東洋医学の特徴として、その効果には個人差があります。また、効果があらわれるまでの期間も人それぞれで、一般的には改善までに時間を要します。そのため、効果をはっきりと確認できないまま途中で止めてしまうケースが多いのですが、西洋薬にくらべると遥かに患者さんの身体への負担が少ないもの。患者さんも私たち医師も、長い目で経過を見る必要があると思います。
長い医師生活の中で、急いで焦って、早いだけの治療に飛びついて、身体をボロボロにしてしまった患者さんを目の当たりにしたことがあります。目の前の治療しか見えなくなって、一時的改善と再発を繰り返している患者さんの相談を受けたこともあります。なかなか改善されない、原因がよく分からないという疾患の場合は特に、東洋医学を取り入れた治療で克服しているケースも少なくないのです。自分に合った“カラダ想いの治療”を選びとるためにも、どうか、もう少し東洋医学的な改善法にも目を向けて頂ければと思います。
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