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子宮内膜は毎月妊娠の準備のために、再生・増殖をくり返し、妊娠が成立しないと生理となって体外へ排出される。子宮内膜症とは、卵巣や直腸の外側、腹膜、ひどいときには肺など、子宮以外のところで、通常の子宮内膜と同じように毎月、増殖とはく離、出血をくり返すという病気。子宮以外ではく離が起こった場合膣から体外へ排出することができないため、その場に留まって周辺の臓器と癒着することがある。症状としては、重い生理痛のほか、生理時以外の痛み(性交痛、腹痛、排便・排尿痛)があるが、そのまま放置していると、卵管に内膜が詰まるなどして不妊症の原因となってしまう。
女性ホルモン(エストロゲン)の影響により、子宮の筋組織に発生する良性の腫瘍。筋腫はボール状の硬いこぶのようなもので、平滑筋という筋肉と線維組織でできている。筋腫の組織は子宮筋の組織とは異なる性質を持っており、筋腫だけがかたまりとなって膨張するように大きくなる。がんとは違い良性のものなので、周辺組織を侵したリ、ほかの臓器に転移する心配はほとんどないが、発生場所によっては不妊症や流産の原因になりかねない。主な症状に過多月経と貧血、おりものの増加、便秘、腰痛などがあるが、必ず症状があらわれるものではないので、自覚のない人が多いのも特徴。現実的には、成人女性の4人に1人は子宮筋腫になっているといわれている。
子宮筋腫の種類
● 漿膜下筋腫(しょうまくかきんしゅ)
子宮筋層の中にできる筋腫で、多量出血する。この場合、血液が固まるのを防ぐための酵素が足りなくなるので、出血の中にレバー状の固まりが見られる。子宮の内側や入り口(頸部)に近いところにできると、流産や不妊症の原因になる場合も。
● 筋層内筋腫
子宮の内側へ突き出る筋腫。小さくても、子宮内膜に直接影響を与える。また、受精卵が着床しにくいため、不妊症や流産を起こすことが多い。有茎性粘膜下筋腫が子宮頸部にまで垂れ下がり、膣外へ出てしまった状態を筋腫分娩といい、陣痛のような痛みが起こる。
● 粘膜下筋腫
子宮の外に突き出る筋腫。子宮内膜への影響もあまりないので、妊娠、出産への影響も少ない。ただし、茎ができて子宮にぶら下がるように成長する有茎性漿膜下筋腫の場合は、茎の部分がねじれて(生理時以外でも)激痛が起きることもある。
子宮にできる良性腫瘍。子宮内膜症、子宮筋腫と並び不正出血の原因となる。子宮内膜に発生したものは子宮内膜ポリープ、子宮の入り口に発生したものは子宮頸管ポリープと、発生する場所によって名前が変わる。
子宮ポリープの種類
● 子宮頸管ポリープ
子宮内膜症が進行するにつれ、併発することが多い。増殖した子宮内膜の一部がポリープ状になり、子宮内腔に突出する。子宮内膜ポリープの場合、生理時の出血とともに自然にとれて無くなることもあるが、経過次第では手術が必要になる。
● 子宮内膜ポリープ
子宮頸管部にできる炎症が慢性化すると発生しやすくなる。茎を持つために子宮頸管から膣の方へ出る時も。柔らかい組織でできておりわずかな刺激で出血するため、頸管ポリープが発生していると、おりものに茶褐色の血液が混じったり、内診後や性交後に出血する。妊娠などへの影響はほとんどないが、まれな確率(0.2〜0.4%)でがん化することもある。
子宮頸部の薄い皮が膣内へめくれる状態(びらん)をさし、妊娠中の出血の主な原因となっている。びらんがあると細菌感染などで炎症が起こりやすくなり、黄色い粘性のおりものがたくさん出る。また、慢性化すると腰痛や排尿障害、受精卵の着床障害による不妊の原因になることも。
一般的に、過少月経の人に多いと言われている症状。女性ホルモンの分泌障害が原因で起こるが、自律神経(視床下部の異常)、ストレスや肥満など(下垂体の異常)、分泌障害となる原因は多数考えられる。子宮の発育が未熟なため、生理の際に血液を体外に排出しようと子宮が強く収縮して、しばしば強い生理痛が起きることがある。また、女性ホルモンの分泌が乱れているので、子宮だけでなく乳房の発育も未熟な場合が多い。
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